宵闇
 ヤン・ウェンリーに死なれてはこれから面白くなるだろう時代の流れが見られなくなる。
 だから工作員は始末してしまおう思った。
 工作員なんてものは起きている限り油断できないし、行方不明者リストに1人加わったところで面倒をかけるのは事務総監だけだろう。
 忠誠というより趣味に近い対応だし、司令官は気に入らないだろうがそれが安全な手段の筈だ。

 だから、目を合わせたりしなければ、きっと実行していただろう。


「……っ!」

 灰青は失望の色だ。
 初めて見た同盟の空の色。
 無力だった小さな己を思い出させる色だ。
 今は違う、なのに苛立つ。
 過去に引きずり戻されるような不安も感じる。
 ……だから、屈服させたくなったのかもしれない。


 不意の口づけにバグダッシュは驚きを見せたが、避けはしなかった。

「……っん…」

 されるがまま、抵抗はないが積極的には程遠い。
 だが灰青の瞳が鎖されているだけで、軽い満足感があった。

ようやくコプバグらしくなったかと。。。




















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