無明の闇 |
メディカルルームのベッドの上。
2週間が過ぎても、バグダッシュに目覚めの機会は与えられなかった。
状況が悪くなった訳ではない。
むしろ救国軍事会議の連中にとっては不愉快な事に、作戦は順調に進行している。
問題があるとすれば、作戦が全てたった1人の魔術師によって生み出されているという事だろう。
結局のところ、同盟にはヤン・ウェンリーしかいないのだ。
今回のクーデターが、それを見事に証明してしまった。
ここでもしヤンが倒れれば、クーデターは成功しても同盟そのものが帝国に消されるだろう。
……それではつまらないのだ。
「貴官も、そうは思わないか」
眠り続けるバグダッシュの頬を撫でながら囁く。
不愉快そうに眉が少し動いた。
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コップも病んでる気がしてきました。。。
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